ある日、母親にお使いを頼まれてスーパーへ行ったときのこと。お菓子コーナーに取り巻きのその男の子が立っていました。私は近くにガキ大将の彼がいたら面倒だなと思い、声もかけずに立ち去ろうとするとその男の子が声をかけてきました。
「お前何しにきたの?」
親のお使いだと答えると「お金持ってるの?」と聞いてきました。
「まぁ…持ってるけど…。」
嫌な予感がしながら答えると彼は案の定「お金よこせよ」と言いました。嫌だ!と言って逃げようとしますが、髪の毛を掴まれて逃げることが出来ませんでした。

それからお金を渡す渡さないの攻防が続き、結局私が負けてお使いの為のお金は取られてしまいました。私は泣きながら家に帰って母にその事を話すと
「取返しに行ってきなさい!」
そんな無茶言うな…ってその時は思いました(笑)母に説得され、しぶしぶもう一度彼のいるスーパーへ一人で行くことになりましたが、しかしもちろんそこに彼がいることはなく、辺りを見回しても見当たらなかったので、また家に帰って母に説明しました。
それからは仕方なく母が買い物へ行きましたが、それ以降はその時の恐怖でなかなか一人でお使いに行くことが出来なかったですね。学校で彼と会いそうになった時もなるべく関わらないように避けていました。無害だと思っていた人にあんなことをされるなんてと少し裏切られてしまったような感情になりました。
ガキ大将の男の子より、日頃そういった雰囲気を見せない彼の方が怖いですよね。

テレビで観た小学校の風景から、人生で初めてカツアゲに遭った、そんな出来事を思い出しました。私は小学4年生ぐらいの時に引越しをしたので、彼が今どこで何をしているかは知りません。今となっては名前も思い出せないくらいです。
ただ、どんな大人になっているかは見てみたいものですね!(笑)

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